ジャガイモとスルメのビジネスモデル

プレゼントにジャガイモを贈る人が、アメリカには大勢います。

というのは、そういう有名なサービスがあるからです。

 

「ポテトパーセル」です。

ポテトパーセルは、ジャガイモの表面に

  • 絵を描いたり
  • メッセージを書き入れたり
  • 顔写真をプリントしたり

して、郵送するサービス。

 

  • 誕生日のサプライズ
  • 愛の告白
  • 友情の証

などに利用されています。

 

専用のウェブサイトがあり、そこで注文すると、絵入りやメッセージ入りのジャガイモを相手に送ってくれます。

凸凹のあるジャガイモの表面に、上手にプリントします。

 

ジャガイモが1つ売れるごとに、地元のフードバンクにジャガイモ1つが寄付され、地域社会への貢献にも繋がっています。

 

通常ジャガイモは箱入りで送られますが、面白いのは

「切手を直接ジャガイモに貼り、ジャガイモのまま送る」

というオプションもあること。

包装されていない「裸の」ジャガイモでも、切手さえ貼ってあれば相手に届くんです。

 

アメリカの郵便制度、やるなあ。

 

 

と、アメリカをほめてつかわしたいところですが、いやいや、じつは日本の郵便制度だって負けていませんでした。

 

けっこう前のことですが、日本でも、こんな事件があったそうです。

 

「スルメをハガキに見立てて切手を貼り、マジックで宛先を書いて投函したら、どうなる?」

という疑問をもった人がいたらしく、自分宛てに本当に投函しました。

(定形郵便扱いだったそうです)

 

すると、しれっと届いた!というのです。

日本の郵便制度も、懐が深い。

 

スルメと一緒に運ばれた他の郵便物に、磯の香りが移らなかったか心配ですけどね。

 

この話題に触発されたのか、その後、いくつかの漁協で、

「地元産スルメをハガキ仕様にしたもの」

が販売されていたとか。

 

ただし他の郵便物の迷惑にならないよう、ラップされていたようです。

 

(今も販売されているかどうかは未確認)

 

それにしても、スルメを投函することを思いついた人、面白いですね。

その探求心と行動力をぜひ、次は世のため人のために役立ててください。

  • ジャガイモに絵を描いて送る
  • スルメに切手を貼って投函する

こうした「非日常的発想」は、どうしたら生み出せるでしょうか?

 

ここにもAIの活用領域があります。

AIとどんどん対話して、アイデアを拡張・飛躍させましょう。

 

AIとの対話は、「発想の実験室」にもなります。

その理由は、1つには、AIが人間とは異なる思考パターンを持っているから。

もう1つには、AIは人間と違って「アイデアの出し疲れ」がないので、切り口を変えて延々とアイデアを出せるから。

 

もちろん、そうやって出てきたアイデアは、(プロンプトにもよりますが)玉石混交です。

なので、AIから出てくるアイデアよりも、AIとの対話を通じて私たちが固定観念から抜け出すきっかけを得ることのほうが、むしろ重要かもしれません。

つまり「AIの目を借りて、常識を疑ってみる」。

 

多くの人は「自分の環境(業界など)の常識」という枠からなかなか抜け出せません。

そこでAIを活用して、自分が無意識に持つパターンを、破ってみるのです。

 

AIは無茶振りを正面から受け止めてくれる有難い存在です。

 

人間だとそうはいかない。

ぶっとんだアイデア(多くの場合、バカバカしく聞こえる)を家族や友達に話すと、「なに言ってんの」と頭ごなしに否定されがちなのが世の常。

 

これに対しAIは、文句も言わずちゃんとつきあってくれます。

そこがAIの良いところ。

 

 

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【おまけ】

ブレストのおともに。

「令和のビジモデナビ」