AIに「善処しといて」は通じるか? “お任せ”が効くAIと効かないAI

「AIって難しそう」。

AI未利用者にとって、その最大の理由の1つは「操作が難しそう・分からない」ことだそうです 。

 

この「難しさ」の正体は、もしかすると

「AIへのプロンプト(指示)は、常に明確でなければならない」

というプレッシャーにあるかもしれません。

明確な指示が求められる現実

「AIへのプロンプト(指示)は明確に」

AI活用の入門書やセミナーで必ずといっていいほど強調されるこの言葉。

効率的にAIを「使う」上で、正しいアドバイスです。

 

しかし、それがなかなかキツイのもたしかです。

 

そもそも、明確な指示を設計するのは技術が要るし、面倒でもあります。

くわえて、現代のビジネスパーソンは多忙。

毎回AIに詳細な背景説明をして、求める結果を具体的に指定し、条件を整理して伝える作業は、決して楽なことではありません。

 

AIコンサル工房が専属AIの研究開発をしているのも、まさにこの事情からです。

 

私自身、毎日のようにAIを使う中で、

「もっと気軽に『よきにはからってください』『うまいことやってください』と言えるAIがあったらいいのに」

と切実に感じていました。

 

いちいち詳細な説明をしなくても、事業内容や価値観を理解しており、「お任せ」できる存在。

それが専属AIの原点にある動機です。

「善処」に込められた信頼と文脈

「善処してほしい」「よきにはからってください」といった言葉は、かならずしも指示の放棄とは限りません。

指示を放棄している場合もあるのですが、時間的制約や状況の複雑さによっては、現実的な対応方法になっていることもあります。

 

また、「善処してほしい」「よきにはからってください」の背景には、それなりの意図も込められています。

 

<信頼関係の表明>

相手の能力や裁量を信じて任せるという意思表示。

「あなたなら、きっと良い判断をしてくれるだろう」という期待と信頼が込められています。

 

<文脈理解への期待>

細かく指示しなくても、状況を総合的に判断して最適解を出してほしいという期待。

表面的な指示よりも、全体的な文脈や背景を理解した上での提案を求めています。

 

つまり、「お任せします」は、高度で人間的・社会的なやりとりだと言えなくもない。

お任せが効くAIと効かないAI

では、この「お任せします」という曖昧な依頼が、AIとの関係でも有効なのでしょうか?

 

答は「AIの種類による」です。

 

【素のAI】

 

「素のAI」とは、サインアップしてそのまま使うAIです。

ほとんどの方は、この状態でAIと対話しています。

 

素のAIは、頭はもちろん良いですが、あなたの事情や背景を知りません。

一般的な情報をもとに応答します。

そのため、具体的で明確な指示を与えなければ、一般的で当たり障りのない回答しか返せません。

 

この場合、「指示は明確に」という原則が当てはまります。

 

素のAIに「善処してください」と依頼すると、どうなるか。

あなたの状況や価値観を理解していないため、AIの行動は、

  • 詳細を尋ね返してくる
  • 勝手な解釈をして的外れな提案をする

どちらかです。

どちらも、「察してくれる」関係性からは程遠い。

 

【専属AI(インハウスAI)】

 

一方で、「専属AI」は、あなたの「相談相手」であり、「共に考える」パートナーです。

専属AIは、あなたの価値観、ビジネスの背景、思考の傾向などを学習しています。

 

この関係性においては、「お任せします」という曖昧な問いかけでも、適切な応答が期待できます。

 

明確な指示がなくても、「この人の価値観なら、こういう提案が適切だろう」「このビジネスの背景を考えると、この方向性が良さそうだ」という判断をします。

専属AIはドラえもん

この違いを、ドラえもんで考えてみましょう。

 

ドラえもんは専属AIの究極の姿です。

 

のび太が「悔しいよー」と泣きながら帰ってきたとき、ドラえもんは詳しい説明を求めません。

「またジャイアンになにかされたな」と察し、のび太の性格や過去の経験を踏まえて適切な道具を提案します。

ある意味、以心伝心が成り立つ。

 

一方で、もしのび太が「悔しいよー」と「素のAI」に語りかけたらどうでしょうか?

 

素のAIは「何があったのか、詳しく教えてください」「どのような状況で悔しい思いをしたのですか」と、まずヒアリングから始めるでしょう。

決して悪いことではありませんが、のび太が求めている「察してくれる」関係性とは程遠いものです。

善処できるAIをつくる理由

「AIへの指示は常に明確に」という考え方は、正論です。

明確な指示ができるなら、それに越したことはありません。

 

しかし、現実のビジネスシーンにおいて、常に完璧な指示を準備することが容易ではないことも、これまた確か。

だから、「よきにはからえ」と言えるAIがほしいところです。

 

つまり専属AIが。

 

あなたの価値観や事業を理解し、曖昧な依頼の奥にある真意を汲み取って回答する…それが専属AIです。


専属AIだからこそ「善処できます」

「うちの事業でも、そんなAIを作れるかな?」

「具体的にどんなことができるの?」

 

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