みんなのプロンプトコーチ

~モヤモヤした言葉をスッキリしたプロンプトに~

先日のこと。Yさんは、パソコンの前で唸っていました。

「AIに質問しようと思うんだけど、何て入力したらいいんだろう」

 

Yさんは小さな雑貨店を営む個人事業主。

最近になってChatGPTを始めたものの、今のところ思うような回答が得られません。

彼の悩みは「何を聞きたいのか、どう伝えればいいのか」がうまく表現できないこと。

 

「商品の仕入れ先を増やしたいんだけど、でも今の店の雰囲気と合わせたいし、あと値段もあんまり高くないところがいいな…」

 

そんなYさんの隣で、奥さんがため息をつきます。

「あんた、それじゃあ何が言いたいのか分かんないよ。AIもきっと困ってるよ」

 

そう、AIも困っているのです。

AIは、人間の曖昧な言葉を理解するのがじつは苦手。

具体的で明確な指示がないと、的外れな回答をしてしまうことがあります。

 

 

そんな悩みに→「みんなのプロンプトコーチ」

(風邪薬の宣伝文句みたいですが)

 

簡単に言えば、AIに話しかける言葉(プロンプト)をより良い形に導いてくれるツール。

プロンプト初心者むけです。

 

Yさんが「みんなのプロンプトコーチ」を使うとどうなるか、続きを見てみましょう。

Yさんは半信半疑で「みんなのプロンプトコーチ」に先ほどの悩みを入力しました。

 

『商品の仕入れ先を増やしたいんだけど、でも今の店の雰囲気と合わせたいし、あと値段もあんまり高くないところがいいな…』

 

すると、プロンプトコーチはこう返信してきました。

ご質問ありがとうございます。少し確認させてください。
現在の雑貨店の雰囲気に合った、比較的リーズナブルな価格帯の新しい仕入れ先を探したいということでしょうか?
もう少しお店の雰囲気やお取り扱いの商品の特徴を教えていただけますと、より具体的なアドバイスができます。

Yさんは思わず頷きます。「そうそう、それが言いたかったんだ」

 

追加情報をいくつか伝えると、プロンプトコーチは2種類のプロンプトを提案してくれました。

 

1つ目は構造化されたプロンプト。

今回は「ゴールシークプロンプト」と呼ばれる技法が使われています。

# 目標

北欧風インテリア雑貨を扱う小規模店舗(売場面積約20坪)の品揃えを拡充するための新規仕入れ先を見つけること。

 

# 条件

1. 店の雰囲気:シンプルで温かみのある北欧テイストに合致する商品を扱っていること

2. 商品価格帯:卸値3,000円以下の商品が中心であること

3. 最低ロット:少量から発注可能であること

4. 所在地:国内の事業者であること

 

# 評価基準

- 店の雰囲気との調和度(北欧テイストとの一致度

- 価格帯の適合性(卸値の範囲内か)

- 発注の柔軟性(小ロット対応可能か)

- 取引条件の透明性(明確な支払い条件、納期など)

- アフターサポートの充実度

2つ目は口語的なプロンプト。

私は北欧風インテリア雑貨を扱う小さな雑貨店(20坪くらい)のオーナーです。

新しい仕入れ先を探しています。

うちのお店はシンプルで温かみのある北欧テイストの雰囲気で、お客さんにはそれが好評なんです。

できれば卸値3,000円以下の商品が中心で、少量から発注できる国内の業者さんを教えてください。

それぞれの特徴や取引条件も簡単に知りたいです。

「ずいぶん分かりやすくなったなあ…これなら確かにAIも理解しやすそうだ」

 

 

「みんなのプロンプトコーチ」の特徴は、単に言葉を整えるだけではありません。

 

あなたの真意を丁寧に推測し、必要に応じて補足質問をしてくれます。

「あなたの言いたいことはこういうことですか?」と確認してくれるので、お互いの理解にズレが生じにくい。

 

2種類のプロンプトを提案します。

  • AIに伝わりやすい構造化されたプロンプト
  • 人間同士の会話のような口語的なプロンプト(構造化されてはいないが、整理されている)

 

理解しやすいのは後者の「口語的なプロンプト」でしょう。

しかし、プロンプトのスキルを伸ばすには前者の「構造化されたプロンプト」の習得が役に立ちます。

コーチングされたプロンプトをChatGPTに投げてみるYさん。

すると…

 

「おお、ちゃんと欲しかった情報が出てきた!」

 

以前のようなピントのずれた回答ではなく、具体的な仕入れ先のリストと特徴、取引条件が表示されています。

 

奥さんも珍しく感心した様子。

「これは便利ね。あんたの言いたいこと、ちゃんと伝わるようになったじゃん」

 

Yさんは密かに思いました。

(これでAIとの会話も怖くなくなる。もしかして、奥さんとの会話にも使えるかな)

 

…いや、それは別の話。

 

 

「みんなのプロンプトコーチ」は、あなたの頭の中のモヤモヤした言葉を、適切な形に導いてくれる名コーチ。

でも、主役はあくまであなた自身です。

 

頭の中を言語化しようとすると、どこか曖昧になってしまう。

そんなとき、「みんなのプロンプトコーチ」に語りかけてください。

 

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