「AIコンサル工房って、結局何をしてくれるところなんですか?」
実際にはまだ直接こう聞かれたことはありません(笑)。
でも、このウェブサイトを訪問された方の多くがそう思っておられるのでは。
「AIのコンサルティング会社?」
「システム開発会社?」
「何かのツールを売る会社?」
私たちの屋号「AIコンサル工房」は、一見すると風変りかもしれません。
「コンサル」と「工房」という、異なる印象の言葉が並んでいますからね。
今回は、「コンサル」と「工房」を名乗る理由について、お話ししたいと思います。

なぜ「コンサル」なのか。
世の中には、AI技術に詳しい会社はたくさんあります。
最新のアルゴリズムを語れる人も、複雑なシステムを構築できる人もいます。
しかし、私たちが「コンサル」を名乗るのは、技術論から入るのではなく、まずあなたが目指す「AIとの過ごし方のイメージ作り」から始めるためです。
「どんなAIを作りましょうか?」ではなく、「AIとどう過ごしたいですか?」からスタートします。
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個人事業主や小規模企業の経営者が描く「AIとの過ごし方」は、大企業社員のそれとは根本的に異なります。
「もっと深く顧客と繋がりたい」という想い
「自分らしいビジネスを発展させたい」という情熱
「新しいアイデアを形にしたい」という創造性
「もう一人の自分がいれば実現できること」への憧れ
こうした「想い」は、数値やデータでは表現できません。
人間同士の対話を通じて丁寧に汲み取り、具体的なプロンプトや知識データととして描いていく必要があります。
AIを提供する前に、まずは「AIとの過ごし方のイメージ」を言語化することから始めます。
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多くのAI関連企業は、技術者が中心となって運営されています。
AIコンサル工房は、文系出身です。
文系出身の「技術素人」であるがゆえに、技術的な専門用語を使わずに、ビジネスの言葉でAIの可能性を描けるのではないかと思っています。
「このAIがあると、あなたの毎日がどう変わるのか」
「どんな気持ちでAIと対話することになるのか」
「結果的に、あなたとAIの関係が事業にどんな豊かさをもたらすのか」
こうしたことを、技術論ではなく、あなたの日常体験として想像できるように「翻訳」することが、「コンサル」としての役割です。
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なぜ「工房」なのか。
AIコンサル工房が目指すのは、効率的な大量生産ではなく、「一品もの」の創造です。
伝統工芸の職人が、個々の作品に心を込めて時間をかけるように、私たちも、あなた専用のAIを丁寧に組み上げることを大切にしています。
スモールビジネスの最大の資産は、「その人らしさ」です。
- あなたの価値観
- あなたの経験
- あなたの言葉の選び方
- あなたの顧客への想い
こうした要素は、マニュアル化できませんし、大量生産もできません。
手作業で、丁寧に形にしていく必要があります。
私たちが「専属AI」や「分身AI」を設計するとき、最も時間をかけるのは、この「その人らしさ」を理解し、AIに宿らせることです。
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作品を納品したら終わりではありません。
使い込むうちに現れる変化を見守り、必要に応じて手入れやアップデートを行います。
専属AIは、あなたとの対話の中で日々変化していきます。
そして私が定期的に知識ベースをアップデートすることで、真の意味での成長を続けていきます。
新しいニーズや変化を観察し、必要に応じて知識を追加したり調整したりしながら、長期的にあなたのパートナーとして発展し続けられるよう、継続的に伴走していく。
それが、「工房」としての使命だと考えています。

文系出身の私が、なぜAIの仕事をしているのか。
2022年の暮れ、ChatGPTに出会った瞬間の「これは面白い!」という純粋な驚きと好奇心。
それが、すべての始まりでした。
技術的な背景もなければ、大してプログラミングのスキルもない。
でも、「AIはどんな可能性を秘めているのか?」「どんな新しい関係性を築けるのか?」という探求心だけは、人一倍強かったと思います。
AIの世界に飛び込んでみて、気づいたことがありました。
技術的に優れたソリューションは多々あるけれど、「人間とAIの新しい関係性」を創造するアプローチが意外に少ない、ということです。
- AIを活用したいけれど、どんな日常を描けばいいかわからない
- 技術的な説明を聞いても、自分の毎日にどんな変化をもたらすかピンとこない
- 結局、AIを単なるツールとして使って終わる
そんな状況に対し、文系出身だからこそ貢献できることがあるのではないか。
そう思いました。
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商社時代、そして独立後のコンサルタント時代を通じて、私が最も磨いてきたスキルは、「言語化」でした。
「抽象的なビジョンを、具体的な形に落とし込み、言葉にする」
このスキルが、AIとの関係性構築においても活かせるのではないか。
AIという「新たなパートナー」と、スモールビジネスオーナーという「人間」が、好ましい形で共創関係を築けるよう支援できるのではないか。
そんな想いで、この仕事を続けています。
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今、私が最も関心を持っているのは、「AI心理学」とでも呼ぶべき分野です。
- AIとの対話を通じて、人はどう成長するのか
- なぜ私たちはAIに愛着を感じるのか
- AIとの共創関係は、どんな新しい可能性をもたらすのか
こうした問いは、技術者よりも、むしろ文系の視点から探求する方が豊かな答えが見つかるかもしれません。
(文系文系とうるさかったですね。文系アピールはこの辺にしておきます)
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AIの技術的な専門家になろうとは思っていません。
けれど、「人間とAIとの優れたパートナーシップ」を創造する専門家でありたいと思っています。
「コンサル」として、あなたがAIと過ごしたい日常のイメージを一緒に描き、「工房」として、あなたらしいAIを丁寧に作り上げる。
AIと人間の新しい共創関係を一緒に築いていく。
それが、私たちAIコンサル工房の存在意義です。
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「結局、何屋さんなんですか?」と聞かれたら、こう答えます。
「ビジネスの『相棒』を作る専門家です」
技術的なすごさよりも、人間的な温かさを。
効率化よりも、共感と共創を。
画一的なソリューションよりも、あなたらしい理想の実現を。
そんな価値観を懐に抱えて、がんばっていきたいと思います。
「そんな相棒なら、ぜひ欲しい」と感じていただけたなら、お声をかけてください。
あなただけの「最高の専属AI」を、提供します。